別にお菓子のカップケーキを食べたくなったわけではありませんMMですコンバンハ
本日、国際ロボット展に行ってきたわけで。。。その目的がコレの実物を見たかったから。
いわゆるひとつの3Dプリンター的なもの。。。。の廉価版である。
とりあえず調査報告
<加工範囲>
縦100×横100×高さ150...らしいが、今後ワイド版を検討してるらしい。(まだ設計してるわけじゃなく、スグではないらしいが。)
気に入らなければ、BOXと駆動系だけ自作して加工範囲を大きくするのが吉だろうな。
塾NCで外装つくれば あっという間だし。
<加工速度>
●実物は予想よりも速度が早いようで。
樹脂を溶かして積層しているので、高めのスピードで動かせるのかな。。。。
<精度>
完成品は0.5の細い線が積み重なっており、今後ノズル径0.25バージョンをオプションで追加する予定とか。
3Dプリンターってのは、毎年いろんな展示会で見かけていたが、安値重視でも、どれも数百万単位のものばかり(その分精度は良いのだが....)であり、個人使用はほぼ不可能な感じがあったが....
16万弱ならちょっとほしくもなる。
ちなみに数百万の高級機場合はZのピッチ0.1~0.2ぐらいが主流なんじゃないかと。(某大手手加工屋で聞いたことがあるが)
積層した際に角が丸くなって平面がきれいにならないのは廉価版の弱点かもしれない。
気になる人はエポキシで表面仕上げましょうw^^
あるいは溶剤で表面滑らかにするのも有かもしれない。ABSなんで表面溶けて付いて...キレイになるんじゃないかな。
<組み立てキット>
●mini-CNC同様、組み立てキットにしてチューニング前提とすることで廉価版にしているっぽい。
Z軸を見る限り、送りねじ&ナット4本のみで支えられており、シャフト&ブッシュではない模様。(XY軸はよく見えなかった。)
その辺はCNCフライスに比べ、組み立ては圧倒的に楽な気がする。(mini-CNCはシャフト&ブッシュのチューニングが地獄だし.....経験者ならよくわかるはずw)
<騒音は?>
●切削音がしないのもうれしいですね。(ステピのPWM音はするけど)
一個部屋マンションとかに住んでると音とか大変だし。
<デメリットは?>
●mini-CNCと異なり、3DCADの環境がないと使えないということ。
出力はデータをSTL変換さえできれば加工可能だが、フリーの3DCADでそれが可能とも思えない。
複雑な形状を再現できるのはうれしいが、そもそもそんなデータを作れるCAD環境が無いとどうしようもない。
....まぁ....そこは’頑張って!’としか言えないなw
●強度は母材強度...という訳にはいかないらしい。
一般的に溶着部品は母材の7割強度...ってのが設計とかでよく参考値にされるが、この製品の場合はそれだけでなく方向性もあるので注意が必要(裂ける方向には弱いだろうね)気にするほど弱くないかもしれないが....そもそも0.5mm厚の溶着板に強度求める人は居ないかw
●樹脂設計屋で溶着の研究をしていた身としては....おそらく0.25mmは0.5mmノズルと比較しても若干溶着部強度落ちるんじゃないかな。溶けて射出した樹脂の熱容量が小さく(同じ温度でも体積が小さい為)温度が冷めやすいから。
もっとも、気になるほど差があるかどうかは、やってみないとわからないところ。もともと形状重ねれば0.5よりも隙間が少ないので、時間さえかければ強度高く作れないこともないのだろうが....
その辺は実際に試してみないとわからないところ。(強度足りなければエポキシ補強すればイイ...と言ってしまえばそれまで)
<材料>
線上で巻かれたABSから溶かして使っている。ホットボンド(グルーガン)の弾の部分が長く長く連結してる感じ。
金額は忘れたが、部品一個あたり100~300円程度で作れる....と考えていればいいかと。
<今後のラインナップ>
基本的に日本のホットプロシーダ社が独自に設計調達するらしい。
(ソフトは海外版を日本語化して使ってるらしい)
・φ0.25ノズル(実験中らしく、成功したらオプションだすらしい。現行は0.5ノズル)
・加工範囲ワイド版(寸法は検討中とのこと)
・
<改造するなら>
注意したいのはXY軸移動速度と樹脂の射出速度を合わせるあたりの調整がボトルネックになりそう。チューニングは結構難しいかも。
それが不安な人は、ワイド版でるまで待つのが吉。
メリット・デメリット含めて考えても、十分魅力的な商品ではあるが、
ワイド版出すと言ってる以上、現行品に手を出す理由は無いわけで....等分は様子見かな。
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